できる出来ないではなくて、やるかやらないか
ZUDDHAのTTCに参加できたこと、場所、時間、人、すべてに感謝しています。
実は、何年か前にYoga Terrace 主宰のケイ先生からそんな構想があると聞き参加したいなと思っていましたが、実際子供もいるし住んでいるのは青森だし、自分で無理だなと決めていました。
去年の七月のワークショップに参加して先生たちに相談していたら、自分でネックだと思っていることは問題ではないかもしれないのではないかと自分の口から出る言葉から気づいて、今やるしかないと気持ちが決まりました。最後の一押しは志保子先生からの丁寧で思いやりのあるメールでした。何を目的としているのか、子供とヨガについての自身の考え方、私の立場での色々な選択肢を考えてくれました。子供や住んでいる場所がネックではなくて、プラスであること、今の自分だから受けれる機会があることに気づいたら、周りからのサポートは絶大でした!この機会は今しかないのだから、頑張るしかないなと参加しました。ネックの意味は、首、首ってとっても大切な部分だから、ネックとなっていることは、これからもきっと大切なプラスのことだと気づきました。
今回三期に分かれていたことはとてもよくて、家族と自分の時間の折り合いがつけやすく、一つ一つの間でゆっくりと消化したり疑問点を考えることができました。それぞれを一言で表すと、一期はヨーガと新しい知識に追いつくので必死、二期はヨーガを楽しみ仲間とのつながりやサポートも感じながら楽しんだ、三期はインプットしたものをアウトプットするのがタパスという感じでした。

体の変化は少しずつ出来るポーズが増えていったことで、内側からも外側からもよい感覚をつかみながら成長できたと思います。出来ていたと思っていたポーズもなんとなく出来ていただけで、見た目は変わらないかもしれないけれど、足の指先の意識だったり、骨盤の少しの位置だったり内側での修正がはじまりました。面白いとおもったのは、TTC後にその変化の多くが訪れたことです。具体的にはブジャンガーとバックベンド。私にとっては苦手ポーズでした。胸は開かないし、肩は固いし、腰は痛いし、、、。
でも、TTC後に受けたウェイロン先生はじめ、多くののレッスンでたった一言、たった一回のアジャストでこんなに違いがでるんだというくらい胸が開いて、胸が開くと可動域がでたのか、バックベンドが急にできるようになり、ブジャンガーの意識が足の甲から根を張るように力強く変わりました。

外側ばかりを気にしていた時は、上半身でかっこよく見えている部分ばかりを真似して、大地に根を張り、自分の内側を見失っていたと思います。練習が自分の生活とリンクした時に、思ったことがひとつあります。私は小さな息子の子育てをしていていますが、ある見方では、「子育て」ではなく「子育ち」という風に言うそうです。親が育てていると思っているけれど、余計な手助けはせず、必要な時に手を差し伸べていれば、勝手に子供が自分の力で育っていくという意味。ウェイロン先生のヨーガはある意味ざっくりと陽エネルギーの勢い出来てしまうけれど、他の先生のように細かくアジャストや指示をしないと思います。それは、出来るけれどあえてせず、生徒たちが自分で気づいて育っていく手助けをしているように感じました。たくさんの種を植えてもらって、あとは自分で頑張って芽を出すイメージです。
言うは易し、行うは難しですが、子育てもヨーガもきっと同じことなんだと思いました。ガミガミと子供をコントロールしても、子供自身が気づかないと変われない。ティーチャーがガミガミと指示したりアジャストするのではなく、生徒自身が変わるきっかけをつかめるような手助けができるヨーガの指導者になりたいと思いました。

心の変化は、体の変化と似ていますが、周りのモノや人に影響を受けにくくなったことです。もちろん、心の状態によっては不安定な時もまだまだたくさん。
でも、ヨーガスートラを知り、少しずつ読み進めて、ふとした時にその深い意味を考えたり感じたりする時間があると戻れるようになった気がします。それでも、怒りというのはものすごいエネルギーで抑えきれないくらい爆発することがあります。まだ感情と自分自身を同一化しないことは頭の中の知識にはあるけれど、コントロールはできていない、そこは、自分の今の課題です。
大切にしているヨーガスートラを画用紙に書いて壁に貼りました。
「修練は長い間、休みなく、大いなる真剣をもって励まれるならば堅固な基礎となる」
セルフプラクティスが一番大切、ヨーガの練習スタジオに行けなくとも、何か生活の中でできることを大切に、背伸びせず、今の自分と今の家族、今この瞬間を大切にしていきたいと強く感じる毎日に変わりました。
卒業式の時にザビエルさんの言われた言葉が心に残っています。この機会を特別視して崇高なものととらえないこと。実際自分の生活に戻ると、出来ないことばかりです。
できる出来ないではなくて、やるかやらないか。ヨーガを生活の中の一部として、ライフワークとして続けていきたいけれど、何か毎日はできない。でも、学んだことは、アーサナだけがヨーガではないこと、献身の心が大切であること。TTCでやっていたことから見て、今日も練習ができなかったと減点法でみるのではなくて、何かひとつでも出来た練習を加点法で見るようにしていきたいです。

面接ですぐに教えを始めなさいと言われてとてもうれしかったです。何から始めたらいいかしらと考えながら時間ばかりが過ぎていくような気がしてならなず、今の生活でやらなくてはいけない事とやりたい事の間をみつけていきたいです。まずは、教えの場を探して春の訪れと一緒に新しいスタートを切りたいと思います。
このTTCを受けさせてもらえたすべてのことに感謝しています。
本当にありがとうございました。
ウェイロン先生、しほこ先生、まゆさん、千春さん、カルマヨギーのみなさん、一緒に受講した仲間たち、協力してくれた家族に感謝を込めて。
Manami Oyama

大山真奈美
福岡県大牟田市出身、青森県八戸市在住。
幼少期より体を動かすことが大好きで、授業がすべてが体育だったらいいなと思っていたほど。中学からの12年間は陸上競技100mハードルの選手としてグランドを走り抜ける、大学では身体のことを中心にスポーツ栄養学や体力学を学ぶ。
競技生活で行き詰った時にヨーガの練習を行い、初めて身体の力を抜く感覚に感動したのがヨーガとの最初の出会い。ヨーガの練習を続け、ヨーガのアプローチから心身が整ったことで競技生活では7年ぶりの自己ベスト記録更新。
社会人では、行動学習のファシリテーターや体育の指導者として関東で6年を過ごし、結婚を機に八戸へ。
走ることや、剣道、茶道、ヨーガに通じる「道」に興味があり、自分と向き合うことが幼少期より好きだった。
八戸のSENAJI STUDIO でバリー先生に師事し、ヨーガを学ぶ中、自身が妊娠中ということもありマタニティヨーガをテーマに研究。子育てが少し落ち着いた頃、地元大牟田にてZUDDHA YOGAのウェイロン先生に師事し、伝統的なヨーガを学ぶ。子育てをしながら、日々のセルフプラクティスを大切に、ヨーガスートラを実践することを課題にヨーガを学び自分の内側を見つめることを続けている。
メッセージ
ヨーガは結びつきという意味のサンスクリット語です。
すべての方に必要なヨーガを、特に妊娠出産、子育てをする中で学べたヨーガを、同じように頑張っているお母さんたちに届けたいと思っています。身体のことに携わってきた経験が、みなさんの身体も心も解放される助けとなれたら嬉しく思います。
- ヨーガで唱えられる聖なる音オーム(おおむた)
ヨーガの大切な教えであるアシュタンガ=八支則(はちのへ) - マナはハワイ語で森羅万象に耐えることのないエネルギーのようなものという意味
与えてもらった名前や住む場所とヨーガの結びつきを語呂合わせだけど楽しく感じている今日この頃。
少しユーモアも交えながら、ヨーガの練習をご一緒できたらと思います!